木製の床なので

 

ええ、鈍感なあたしだって気にしますよ。履き替えるのが面倒くさいからと、コンビニにそのままスパイク地下足袋で入ったときの、シャリッ、ジャリッ、と響く音。その音に反応してあたしの足元を見て、「まじか・・・」と思っているであろう店員の顔。こちらはこちらで、足音を立てないように、床を傷つけないように、滑って転ばないように、細心の注意を払って、歩みをドリンクコーナーへ進めているわけですよ。もちろん、コンビニの入口では泥を落としていますよ。泥はね。でもね、あたしもさすがに役場へはスパイク地下足袋で入ったことはありませんよ。ある意味、地方行政の神殿ですからね。

 

 いったい、村民の何割が普段からスパイク地下足袋で生活しているのだろう。心に染みる五木村役場入口の注意書きでした。