さいねっと

阿蘇の高森町・山都町周辺はシカ密度の高い、「シカ銀座」です。現場に行くたびに、いつも逃げていく三兄弟のシカがいたり、普通に移動しているだけでもシカの雰囲気がプンプンしています。

シカはスギ苗を食べないと言われていますが、個体差・群体差があり、食べる奴らは食べます。安心してスギ苗を植えることはできません。場合によってはネットがあろうとも、なかろうとも、スギ苗を前歯でしごいたように食べ、悲しい造林地になってしまいます。

 

しかし、再造林は、避けては通れない、植えないと育たない、植えないと伐れない、一番最初の林業の源です。あきらめるわけにはいきません。

 

そこで色々調べてみると、国有林の方に「さいねっと」という張り方を教えてもらいました。埼玉のほうで考案されたらしく、外側に斜めにネットを張る方法です。確かに、二足歩行の動物に侵入を試みてもらいましたが、入りずらそうです。絡まって、死んで、服と骨が周辺に散らばると、自然の散骨みたいな感じとも受け止められますが、殺人事件のような体裁にも見えます。ということで、侵入をあきらめました。

 

今日の格言

「人の山 自分の山のように 慈しみ 苗を植えると 皆喰われ 自然の無常を 我悟り 食欲憎んで シカ憎まず」

 

と、終わろうとしましたが、やっぱ無理。シカ憎いです。シカ肉いいです。シカ肉ビジネスで誰か成功してくれ!!!私の食欲は憎まない!